2007年5月30日水曜日

血液シリーズ(3) 免疫反応

オールトBB株式会社
日本リンパマッサージ協会
リンファティックテラピーサロン加盟代理店募集 

             【免疫反応】

 ウイルスや細菌などの病原体は、呼吸器官や皮膚、粘膜の傷などから体内に侵入してきます。この侵入した異物(抗原)に対して、免疫反応という特別の防御システムが働いて、病気の予防をします。その主役は白血球の一種であるリンパ球で、特にB細胞と呼ばれるものです。

リンパ球(B細胞)は病原体に直接接触するか、あるいは病原体を貧食したマクロファージ(血液中の単球と呼ばれているものの血管外での名称。好中球の親類)に接触して、病原体の情報を得ると、たくさんの細胞に分裂し、抗体というタンパク質を大量につくり出し、血漿中に放出します。

この抗体は病原体(抗原)に結びつき、無害なものに変えてしまい、マクロファージが食べやすくします。このように体は自分の力で病気を防ぎ、ふつうのかぜなら一週間くらいで治ってしまいます。さらに、生涯二度とかからないとされている麻疹(はしか)や水痘は再び感染することがあっても、病気が発症することにならないのは、この免疫があることによります。

体内に入って来た細菌などの異物を食べるなどして体を守るのは白血球のうちマクロファージと顆粒球の働きです。マクロファージを基本にして進化の過程で顆粒球とリンパ球が生まれました。ヒトの成人抹消血液の全リンパ球の中に占めるそれぞれの割合は、以下のようです。 

               マクロファージ    5%
                リンパ球      35%
                顆粒球        60%

リンパ球の比率は35%を中心にして自律神経の支配を受けて30%から45%と変動します。リンパ球が20%~30%だと体調がすぐれず、なにかの病気、特に顆粒球増加による組織障害関連の病気が発症します。

一方、リンパ球が45%以上の人は、肥満、運動不足や排気ガスや有機溶剤等の吸入がないか注意が必要です。

Repoeted By Peter McCallum

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