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白血球の種類と役割【白血球の種類】
白血球の機能は一口で言うと、「外敵から体を守る」ということになりますが、白血球は赤血球や血小板と異なり、多くの種類があると同時に、作用もそれぞれ違っています。作用は大別すると、細菌などの外敵を食べ、殺すということと、免疫をつくるということです。白血球の種類としては、顆粒球とリンパ球が主なものです。なお、白血球は血液細胞では唯一細胞核をもっています。
【顆粒球とその働き】
顆粒球は、核の他に細かな顆粒を多数持つのが特徴です。さらに、細分すると好中球、好酸球、好塩基球ということになりますが、数では好中球が圧倒的です。大きさは、直径10~15ミクロンです。顆粒球は、体内に細菌などが侵入したとの情報により、
1. アメーバ運動により現場に急行し、(遊走)
2. 相手にくっついて捕らえ、(粘着)
3. これを細胞内に取り込み、(貪食)
4. 顆粒を破裂させて酵素を出し、(脱顆粒)
5. この酵素により細菌を溶かして殺し、消化します。(殺菌)
こうした仕事をした顆粒球はその生命を終えますが、この死骸が「膿」といわれるものです。顆粒球は、血管の中だけでなく、血管壁をすり抜けて組織中にも移動します。顆粒球の寿命は短く、2週間程度とされています。
【単球:マクロファージとその働き】
白血球の中で最も大きく、直径17~18ミクロンですが、数では全白血球の5%程度です。顆粒球に比べ、顆粒はわずかしか含んでいませんが、できる過程も顆粒球と類似点が多いとされています。血管の中にある間は単球と呼ばれますが、組織内に出るとマクロファージ(大食細胞)となります。貪食、殺菌作用の他、酵素などの分泌、免疫反応への関与もあり、多彩な機能を持っています。寿命の終わった赤血球は脾臓や肝臓のマクロファージが処理します。
血小板によって出来た血液凝固物はマクロファージが処理し治癒します。顆粒球が引き起こした化膿性の炎症は、外に排泄するか、組織内で排泄できない場合はマクロファージが貪食により吸収してしまいます。リンパ球の引き起こしたアレルギー炎症のため浮腫や繊維化が起こった組織は、やはりマクロファージが吸収し治癒に至ります。
【リンパ球の種類】
白血球には、このほかリンパ球があります。大きさは大型で10~16ミクロン、小型で7~10ミクロンです。リンパ球を大別すると、T細胞とB細胞があります。寿命はT細胞では平均4~6ヶ月ですが、20年以上のものもあります。これに対し、B細胞は2~3日のものから5~7週のものまでと、短くなっています。リンパ球の機能は、免疫作用です。
Reported By Peter McCallum
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