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白血球のうち顆粒球の増加とストレス
顆粒球は、異物は体内に入り込んだときだけではなく、強いストレスを受けたときにも増えることがわかっています。 強いストレスが続くなどで交感神経の緊張状態がいつまでも続くと、増加した顆粒は、細胞をどんどん破壊していきます。特に皮膚や神経、消化器官や肝臓の組織は常に新陳代謝が行われています。
この様な部位では、さかんに細胞が分裂するだけに、増殖の失敗が起こったり、老廃物が出ます。そうしたところには、顆粒球の出す活性酸素にさらされることも多く、それが遺伝子にダメージを与えてガン化することになります。
顆粒球の寿命は、1~2日。骨髄でつくられ血液の中に入って流れ、最終は、粘膜で一生を終えます。そのため、この顆粒球がふえて活性化するのは、交感神経が緊張しているときです。顆粒球がふえると粘膜が破壊されます。これは、動物実験でも確かめられています。
ストレスを与えてネズミの顆粒球の変化を見ると、細菌による感染を起こしていないのに顆粒球がふえ、その結果顆粒球が粘膜にとりついて破壊していくのです。これを人間にあてはめれば、ストレスによる顆粒球の増大が、粘膜を破壊し、潰瘍がどんどん進んで、発ガンを促すことにもつながります。
一方、日ごろから運動不足の人、あるいは肥満の人。このような人も要注意。運動不足や肥満の人の体を調べてみると、体内のリンパ球の数が大変多くなっています。ガンの多くは顆粒球の増大が原因ですが、リンパ球が異常に多い人もまた、確率がたかまります。
リンパ球が多すぎるということは、副交感神経が優位の状態にあり、体がリラックスしすぎているということです。すると、血管が必要以上に開きすぎ、それによって血流障害が起こります。これがガンの原因になります。
このとき、体にむくみを伴うことが多くあります。このようなリンパ球増大によって発生したガンは、とてもなおりやすいことがわかっています。ガンと戦うリンパが多いのですから、免疫力は備わっているからです。「免疫学入門」より抜粋
Repoted By Peter McCallum
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