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「シアル酸」
「糖鎖」は、細胞の表面にある「糖のクサリ」です。この「糖鎖」は8つの「糖鎖栄養素」(単糖)が複雑に組み合わさって出来ています。
<8種類の糖鎖栄養素>
1.グルコース(ブドウ糖)
2.ガラクトース(乳糖)
3.マンノース
4.フコース(フコイダン)
5.キシロース
6.N-アセチルグルコサミン
7.N-アセチルガラクトサミン
8.N-アセチルノイラミン酸(シアル酸)
この内の1.と2.は通常の食品から摂る事ができます。他の6種類は、グルコースをもとに肝臓で作られます。しかし現代人の食品環境の悪化やストレスで肝臓が完全に機能しておらず、糖鎖栄養素は、不足しています。
8.番目のシアル酸が糖鎖の中で一番重要な働きをしています。ビーズ細工の留め金の役目をしています。シアル酸は、体内に侵入した外敵を見分けて白血球を炎症部位に移動させる役割を持っています。
シアル酸が正常であれば、体内の健康はたもたれますが異常ならば細胞は破壊されてしまいます。このシアル酸は、アナツバメの巣に多く含まれています。
アナツバメは東南アジアのインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムなどの南方の海に面した断崖絶壁や海に面した洞窟の中に生息しています。アナツバメが海草を食べた唾液で固めて作った巣を(燕か:エンカ)といいます。
食品として動物の唾液が利用されているのは、ロイヤルゼリーとアナツバメの巣です。アナツバメの巣は、シアル酸を含む良質の糖タンパク質が豊富に含まれています。(60%のタンパク質、10%の中性糖、10%のシアル酸が含まれる)アナツバメの巣は、可溶性のカルシウムも含まれています。
シアル酸が微量に含まれるその他の食品では、牛乳と鶏卵があります。
天下の美女、楊貴妃が永遠の美と健康を保つために好んで食べたのがツバメの巣であったといわれています。アナツバメの巣は、現在でも絶大な効果を発揮するといわれていますが、とても高価なものです。
「フードリサーチ発行」「糖鎖」より
Reported by Peter McCallum
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