2007年4月20日金曜日

オールトBB株式会社
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         糖鎖の研究は日本の独壇場

糖鎖の研究は日本の独壇場で、学問の区分として以下の分野があります。

糖鎖生物学
糖鎖工学

1950年頃から国際的に貢献があり、1990年は糖鎖元年として政府が積極的に研究を支援してきました。戦略的創造研究として位置づけられてきました。ガンの早期発見やガンマーカーの開発、治療効果の判定、ガン治療薬、等他安全な医薬品の開発に向かっています。

体内の糖鎖からガラクトースがなくなるだけで、体の機能が変質して、ストレスが生じ死因となってしまう場合がラットの場合観察されています。体内で糖鎖を作る酵素の遺伝子異常による疾患も見つかっています。慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患の原因に、糖鎖の異常が関与していることが指摘されています。

細胞がガン化すると、細胞表面の糖鎖の構造が大きく変化し、糖鎖の分岐が促進されて三本糖鎖、四本糖鎖などがふえてくる。実験の結果、ガン細胞に遺伝子を入れると糖鎖の構造が変化し、変化した糖鎖がガン細胞の増殖を抑制した結果が得られた。

このメカニズムを明らかにする事によって、糖鎖をベースにした新しいタイプのガン治療薬を開発する事ができるかも知れません。糖鎖を用いてガンを退治し、ガンそのものの発生を防ぐことも夢ではない。

遺伝子を操作して糖鎖の発現を改変し、ヒトに有用な動物を制作する試みを行われており、拒絶の起きないミニ豚の肝臓を使うことが実用化する日も近い。(英国企業と米韓合同の研究チームが拒否反応を起こす酵素遺伝子を破壊したミニブタの作製に成功し、臓器移植への新たな道が開かれた。)

糖鎖は、核酸やタンパク質に次ぐ生命の第三の物質といわれている。しかし、糖鎖の働きはまだ分かっていない。さらに糖鎖の基礎研究がさらに進んで、想像もつかなかったような糖鎖の働きが見つかれば、人類の福祉にさらに大きく貢献する事になるであろう。

(フードリサーチ:特集 糖鎖)より抜粋

Reported by Peter McCallum

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