2007年10月31日水曜日

「桜えび」の栄養成分

 
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               「桜えび」

世界でも珍しい生物「桜えび」。 駿河湾で捕れる珍しい生物です。生物と書いたのは、実はこの「桜えび」、名前は「えび」と付けられていますが、実は分類上は、プランクトンの仲間だそうです。

姿かたちは、よくよくみても「えび」そっくりですが。

静岡県由比にある「桜えび館」というミニ博物館に説明が展示してあったのを見て「へー!」そうなんだと思い記憶に残っています。

世界的に非常に貴重な生物なので、年に2回(春と秋)だけに捕獲が制限され、資源が保護されているそうです。

取れたてをすぐにボイルして急速冷凍して保存すると、栄養価も美味しさもキープされるのだそうです。

桜えびの栄養成分は非常に優秀です。


①成人病の大敵コレステロールを下げる「タウリン」がたっぷりです。

 タウリンは、視力の向上や疲労の回復に良いということが良く知られていますが、最近、タウリンがさらに研究され、いろいろな効用が明らかになってきました。

 その一つは、血液中のコレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐということです。
これはタウリンが、肝臓中でコレステロールと結合して胆汁中に排出し、その結果コレステロールが低下するためといわれています。

 タウリンはイカ、タコ、アサリなどに多く含まれていますが、桜えびにはとびきり多く含まれています。

タウリン含有量(単位 mg/100g・可食部分)

桜えび素干し → 2,860
アサリ    →   664
タコ     →   520
イカ     →   350
マサバ    →   200

②動脈硬化を防ぐ「EPA・DHA」もたっぷりです。

 健康に良いといわれる「リノール酸」中でも最近注目されているのが、多価不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)。

 EPAやDHAは、コレステロールの低下、動脈硬化や脳血栓症を防止するなど、海産物だけに含まれている、陸上の動植物には殆ど含まれていない貴重な成分です。


③骨をつくる「カルシウム」もたっぷりです。

 桜えびには、骨をつくるカルシウム、細胞成分として重要なマグネシウム、鉄、銅、亜鉛など重要な栄養分が多く含まれています。

 桜えびは、殻や内蔵ごと食べられますから、こういった色々な栄養を一度の摂取でとれます。

無機質含有量(単位 mg/100g)

カルシウム   → 1,840
マグネシウム →   309
鉄 →   2.1
亜鉛 →   4.3
銅 →   2.1

東名高速道路の富士川サービスエリアの食堂で、「駿河海鮮丼」というここだけのメニューがあります。

白いご飯の上に生の「桜えび」とこれまたここの地区特産の生「しらす」がトッピングされたシンプルなどんぶり物です。おろし大根と大葉が添えられています。

美味しいです。一度お試しください。


Reported By Peter McCallum

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