ヒポクラテスは偉い（ｲﾝﾄﾞｰﾙ、ﾎﾟﾘｱﾐﾝ、ｲﾝｼﾞｶﾝ、ﾚｸﾁﾝ）

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　　　　　　　　　　　　「ヒポクラテス」は偉い

ギリシャの医師の「ヒポクラテス」といえば医学の父と言われています。
あまり古い時代の人なので実感がありませんが、医学における数々の「金言」をのこしています。

医学、化学、科学が現在のように発達した時代に、ギリシャの医者の考えに感動する事にいささかな違和感はありますが。

その「金言」の一つにこんな言葉があります。

「まず、腸をきれいにせよ」

人が一度の食事で消化できるタンパク質の量には、限界があり、その限界を超えてタンパク質を取り込むと、未消化のまま腸に送りこまれ、腸内細菌の働きによって腐敗が起き、毒性の物質であるインドールを腸内で発生させる原因になります。腸で発生したインドールは、腸から吸収され血液に乗ってからだ全体に運ばれます。

「インドール」は発ガンを引き起こす化学物質として証明されている毒素としての物質です。

便秘になると糞便が腸内に停滞し，腐敗や発酵が進み，そのため過剰に増殖した腸内細菌によって糞便内のトリプトファンがインドールに分解されます。

インドールは腸管から吸収され，肝臓で硫酸と結合して「インジカン」として尿中に排泄されます。このように便秘症では腸内細菌の増殖により尿中にインジカンが多量に排泄され，インジカンの濃度が高くなります。

「インジカン」も発ガンを促進する物質です。

尿の中の「インジカン」の値が高いのは、かなりの量のタンパク質がきちんと分解されることなく消化管に流れたことに起因します。


ポリアミン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ポリアミン (polyamine) は、第一級アミノ基が3つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称。2つ結合したジアミンを含める場合もある。ウイルスからヒトまで、あらゆる生体中に含まれ、細胞分裂や蛋白合成などの活動に関与している成長因子である。
ポリアミンは母乳にも含まれ、出産後10日から2週間前後に特に多くなる。消化器の成熟化など、乳児の成長促進に寄与していると考えられ、乳児用粉ミルクに添加する例がある。また、記憶に関与するともいわれる。

加齢によって、体内のポリアミンは減少する事が知られており、老化との関連も示唆される。

しかし、ポリアミンは、全ての生物の生長に欠かすことが出来ない物質ですが、過剰なポリアミンは、肝臓やその他の臓器を肥大させ、病気を誘発させる原因にもなります。

食品に含まれる「レクチン」が腸の表面の細胞に結合し、ポリアミンの産生を強力に促す。
腸の細胞が「レクチン」によってダメージを受けると、腸の絨毛を修復しようとして、多量の「ポリアミン」を合成するのだろうと考えられている。

この腸の修復に多量のポリアミンが使われて、他の細胞や組織に充分なポリアミンが行き渡らない結果、成長が抑制される結果となります。

「レクチン」が多量に含まれる食品の摂取を避けることは、長い目で健康を考えたとき、大きなポイントとなります。

「レクチン」が身体に及ぼす度合いは、人の血液型によっても異なる事が体験的、統計的にも判明しています。


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